沖縄の食文化の流れ
長らく日本一の長寿県として独走をしていた沖縄県ですが、今では昔の話となってしまいました。
昔の沖縄は、中国の影響を受けて「医食同源」の考えに基づき、体にいいものを食べる意識が強かったのです。
そのため野菜や海藻、魚、豆腐などを好んで食べていました。
しかし、アメリカの占領下にあった1960年代から、米軍の食文化が沖縄に流入してきました。ハンバーガーやステーキ、ポークランチョンミートなどが流行り、食の欧米化が急速に始まったのです。
この高カロリー・高脂肪食事が長寿県として独走できなくなった原因と言われています。
それでも、現在の沖縄でも昔同様に食生活を好む文化も残っています。
先人の知恵がたっぷりと詰まった沖縄の伝統料理を食べることで健康的になれることは間違い無いです。
沖縄独特の4大食材
沖縄県独特の食材を紹介していきます。
伝統料理にもたくさん使われていることから健康を気にしている方はぜひ手に入れて食してみるのはどうでしょうか?
豚
沖縄料理は、「豚に始まり、豚に終わる」と言われるほど豚が中心です。
内臓から、耳、足、地に至るまで余すことなく食べれる豚は料理の材料として使われ、実際に爪と毛以外はすべて料理に使われます。
テビチやラフテーが豚料理の定番です。
沖縄豆腐
沖縄の島豆腐は他県と比べると1.4倍の植物性タンパク質が含まれています。
さらに脂肪酸、ビタミン、ミネラル類などが豊富で、栄養がギュッと濃縮した硬い豆腐です。
島豆腐の他にもユニークな豆腐が沖縄には存在しています。
■島豆腐
固く大きいのが特徴的で、チャンプルーなどで調理されています。
■ゆし豆腐
柔らかいおぼろ状の豆腐です。そのまま食べることもできますが、味噌汁の具にもなることがあります。
■ジーマミー豆腐
落花生から作られた豆腐です。もちもちとした食感がやみつに気なります。
昆布・海藻
昆布をよく食べる沖縄は、全国有数の消費量を誇ります。
代表的な食べ方は、クーブイリチーという、刻み昆布の炒めものです。
もずくやアオサなどの海藻もよく使用され、長寿の方達が常食してきたそうです。
■クーブイリチー
長寿料理の一つとして有名で、お祝いの膳に欠かせない料理です。
野菜・薬草
沖縄は薬草の宝庫と言われるほどたくさんあります。
畑や家の周りに自生する野菜・薬草を摘み取って料理に使用するそうです。
体の調子が悪いときに、その薬効を期待して食べられるほど親しまれています。
お茶として飲むことをあるとか。
■ニガナ
ゴーヤーに勝る苦味があるのが特徴です。胃腸に良いと言われている薬草です。
■グァバ
ビタミンCなど栄養豊富な果物です。血糖値を下げる効果もあると言われています。