【沖縄の世界遺産】5つのグスク
2000年12月に、日本で11番目の世界文化遺産に登録された沖縄の世界遺産を自分の目でしっかりと見て歴史を肌で感じてみましょう。
9つある世界遺産を訪れ、遺産が物語る琉球の歴史を見ていきましょう。
首里城
那覇市街を見下ろす高台に築かれた色鮮やかな城です。
築城年や築城主は不明ですが、1429年の琉球統一後に行政や国家的礼儀の拠点及び国王の居城として約450年間王府の中枢機関を担っていました。
沖縄戦などで過去4回全焼したため、現在見られる建物は復元されたものです。
今帰仁城跡
沖縄本島北部、本島半島の北側に位置する琉球統一前の北山王の居城でした。
首里城に次ぐ規模を誇る巨大な山城で、龍のように山麓を這う城壁とコバルトブルーの海を望む景観の美しさがとても特徴的です。
グスク内外にある拝所や御嶽を訪れる人も多いです。
1月~2月に咲く寒緋桜の名所としても知られています。
座喜味城跡
15世紀初期に築城の名手・護佐丸が建設しました。
護佐丸は中山軍の武将の一人で、中山のおいう尚巴志の北山攻めに参加し今帰仁城陥落の武功をたてたあと、座喜味城跡を築きました。
一の郭と二の郭からなる城壁は分厚く強固で、独特の曲線を描いています。
グスクの中で唯一、拝所や御嶽がないのが特徴です。
勝連城跡
首里王府に反旗を翻した、10代目城主・阿麻和利の居城でした。
海外貿易を行い、連勝の反映を築いた阿麻和利は地元の英雄です。1458年にライバルである中城城の護佐丸を倒したあと、首里城を攻めたが、大敗して滅びました。
勝連城の一の郭からは中城湾を一望するタイパノラマが広がり、最高のロケーションとなっています。
中城城跡
15世紀中頃に座喜味城主・護佐丸が阿麻和利を牽制するために移った城です。
美しい石積みと6つの郭を餅、その石造建築技術の高さはペリー戦艦一行も称賛したほどです。
積み方の違う石垣から、時代の移り変わりがわかります。阿麻和利が率いた首里城王府軍に攻め込まれ護佐丸はここで最後を迎えました。
【沖縄の世界遺産】4つの関連遺産
沖縄の世界遺産は城跡だけでなく、それらが関わってきたところも登録されています。
美しい風景から神聖な場所まであるのでのんびり観光するのもいいでしょう。
玉陵
第二尚氏王朝の御題な陵墓で、1501年に尚真王が父・尚円王を改葬するために築いたと言われています。
この墓の形が、沖縄独特の破風墓の原型になったと言われています。
墓室は東室・中室・西室の3つに分かれて、中室には洗骨前の遺骸を安置し、東室は王と王妃、西室には限られた家族が葬られている。
園比屋武御嶽
国王が城外に出る際に、道中の安全を祈願する拝所として、第二尚氏王朝の第3代・尚真王が1519年に創建した石門です。
琉球では、神は天から木々や岩に降りると考えられ、石門の後方に広がる森が聖地とされています。
「東御廻り」の出発地点でもあり、今も参拝者が絶えません。
斎場御嶽
琉球王府最高の女神、聞得大君の就任式「御新下り」も行われた神聖な御嶽です。
御嶽内には6つの拝所があり、かつては男子禁制で国王さえも御嶽前までしか入れなかったそうです。
琉球創生の神アマミキヨが最初に設けた7つの御嶽の一つとされています。
識名園
首里城から南に約3kmの良いtにある、琉球王家の別邸です。
王族の保護や中国皇帝の使者・冊封使の接待に用いたとされています。
1799年、尚温王の時代に造られ沖縄戦で破壊されたあと、復元整備され公開されました。
園内は熱帯の木々に覆われて中国風東屋「六角堂」や石橋を配備した回遊式庭園が美しい場所になります。